【全3回】外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りについて

2022.11.11

外壁塗装では、塗料を3回塗るのが通例となっています。
そうすることで均等に塗膜を張ることができ、先の10~15年お家を守ってくれるからです。
1回ごとの塗りにはそれぞれの役割があり、どれか一つが欠けると、塗料の持つ耐久性が瓦解してしまうでしょう。
今回は各塗装工程の重要性についてご紹介いたします。

■外壁塗装は3回塗る

外壁塗装は基本的に、3回塗ることで目的とする耐久性がつきます。
一般に最初に塗る段階を下塗り、2回目を中塗り、最後の仕上げを上塗りと表現することが多いです。中塗りと上塗りは同じ塗料であることからまとめて「上塗り2回」と見積書に記載する業者もいますが、意味としては同じなので問題ありません。

塗料は重ね塗りで効果を発揮できるよう設計されているため、回数が少ない2回などでは数年と置かずに剥がれてしまう懸念があります。手抜き工事をする業者の手口としては、2回目を分厚く塗ったり、3回塗らなかったりとさまざまですが、いずれにしても将来的に後悔してしまう結果になるでしょう。
このような業者を避けるためには、3回もしくは4回の塗装を守っている業者を選ぶようにしたいですね。
疑問に思ったら、工程表や見積書などを確認してみてください。

ではそれぞれの塗りの役割について解説します。

■下塗りとは

下塗りはよく言われるシリコンやウレタンを含んだ塗料ではなく、これらの塗料をつなぎとめる橋渡し的な役割があります。
メイク用品で例えると化粧下地とよく似ているかもしれません。
下地のダメージを補修し、中塗り・上塗りで使用する塗料の密着性を強め、耐久性を高めるのが目的です。
たいていは透明、白、クリーム色などの無彩色が多く、サビ止めなどは白・赤・グレーなどの色があります。

この下塗りは外壁の材質やダメージの具合によって使い分けされています。
金属サイディング・屋根は塗装時にはよくサビが生じているため、サビ止め塗料を塗ることが多いでしょう。モルタルなど水を吸い込むようになった外壁には、塗料が吸い込まないよう防止する下塗り材を使用するなど、外壁それぞれの持つ弱点を補強します。

なお、上塗り・中塗りの塗料と相性が悪いと剥離の原因にもなってしまうことから、組合せについての注意をメーカー側が喚起している塗料もあります。

■中塗りとは

中塗りでは塗膜に厚みをもたせ、上塗りのムラを無くして滑らかにする役割があります。
塗料の性質上、一度の塗装ではどうしても均等な厚さに仕上げることが難しいです。吸い込み防止として下塗り材を塗っても、中塗りの塗料がやや吸い込まれることもあり、見た目も良くありません。
そのため、仕上げの前に中塗りを挟むことで、下地として盤石な状態を整えることができるのです。

なお、中塗りは上塗りと同じ塗料を使用するのがほとんどです。

■上塗りとは

塗装の仕上げ段階です。
中塗りと同じ塗料を使用し、中塗りで生じたムラや塗り残しなどを解消します。
外壁の状態によっては上塗りを2回行い、計4回の塗りを行うことも。
丁寧に塗ることが仕上がりを左右するので、念入りに行う職人が多いでしょう。
何回も塗るのは一見遠回りのように思えますが、一回ごとに塗装する量が決まっていることから、塗膜を厚くするには作業を複数に分けなければなりません。
このような手間を省くと、数年後には塗膜の剥がれにつながってしまいます。

■中塗りと上塗りは同じ色がオススメ

塗装業者から、中塗りと上塗りの塗料の色を別にするようすすめられることがあります。
理由としては中塗りと上塗りの区別がつきやすく、塗り残し防止や塗装回数のごまかしがないと分かるため、などです。
施主に対して誠実さを示すという意味では、この色分けを賛成する業者もいますが、一方で品質に問題が出るデメリットもはらんでいます。

中塗り・上塗りの塗料を別に用意することから塗料代が余分にかかってしまう。劣化したときに上塗りが剥がれて中塗りの色が露出し、見た目が悪くなってしまうなどの弊害です。塗料の性能が十分に発揮できないのでは、という声もあり、どちらかと言えば中塗りも上塗りも同じ色にしたほうが安心かもしれません。

■まとめ
外壁塗装の塗装工程はやみくもに塗料を塗っているのではなく、さまざまな要素を吟味して、塗料の耐用年数が十分に発揮できるよう丁寧に行われている工程です。
いい加減な工事を行う業者は、その大切さを分かっていません。
選ぶ際は十分に気を付けてみてください。

大橋工房は広島市中心に広島県全域で、外壁塗装・屋根塗装を中心に工事を承っております。
外壁の汚れがなかなか落ちない、触ると白い粉がつくなどの特徴が見られたら、外壁塗装のタイミングです。
適切なタイミングで塗装すると雨漏りのリスクを低くするので、建物を長持ちさせることができるでしょう。
お見積り・ご相談はこちらより受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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