【浮いたら恥ずかしい?】外壁塗装の色の選び方

2022.09.21

広島市で塗装工事などを行っております大橋工房です。
今回は外壁塗装でも悩ましい、色の選び方問題について解説したいと思います。

外壁塗装は一度塗装してしまうと、悲しいことになかなかやり直すことができないリフォームです。
そのため「この色失敗したなあ」と後悔すると、10~15年先まで引きずることとなります。

初めての工事ならそのような事態はなんとしても避けたいもの。
ぜひ色選びの際の参考にしてみてください。

■選ぶ際のポイント

・くすんだ色は馴染みやすい
日本の伝統色は多くありますが、共通しているのは西洋の色よりもややくすんで黒さがあるところです。
これは自然由来の色だからこその特徴で、落ち着いた色合いだからこそバランスの取れた調和が生まれます。
日本は海外と比べて、四季の移り変わりによる環境変化が顕著で、それぞれに豊かな色彩を持ちます。原色よりもくすみのある色のほうが自然に近いため私たちにとってなじみ深く、見るとほっと息をつける印象を与えるでしょう。

後述する周りの家と馴染んだ色にするにしても、原色などの明るい色は周囲から浮いて見えやすい傾向があるため、選ぶとするならくすみのある色を選ぶようにしてみましょう。

・原色は避けたほうが無難
先にも述べた通りですが、よほどのこだわりがない限り原色は避けたほうが無難です。
赤などの原色を塗装した場合、どの外壁も紫外線や雨の影響を受けるのは同じですが、色あせを起こすと塗装時との色差が大きいため、劣化を感じやすいでしょう。
自宅の色あせを気にしてすぐに塗替えを検討される方もおり、そうなれば費用がかさんでしまうので結果的に損です。
周りの住宅と比べても調和が取れずに目立ちやすく、艶ありの塗料だとそれがさらに強調されることに。原色+艶ありはどうしても人工物のような違和感と安っぽさがぬぐい切れません。
原色自体、色の組合わせが難しいのでツートンカラーはもちろん、塗装で塗らない窓サッシ部分の色合いも考えると、選択肢から外したほうが安心かもしれません。
どうしても、という場合は艶なしの塗料を選ぶようにしましょう。

・大きめの塗り板を用意してもらう
メーカーのカタログで塗料の色を検討する方は多いかと思います。
ただ、実際に塗ってみると「本当に同じ色?」と目を疑うことが。
これはたいていが面積効果とよばれるもので、色のついた面積が大きいほど、明るく鮮やかで色が協調される現象です。カタログに掲載されているカラーサンプルだと、どうしても色のついた場所が狭いため、このような面積効果によってイメージと違う色を選んでしまいます。

そのような事態を防ぐのに有効なのが、実際の塗料を塗った塗り板という見本です。
A4サイズの大きなのものを業者に用意してもらい、太陽の下ならどのような色になるのか、昼間と夕方ではどのように映るのかなど実際の目で観察することができるので、イメージとの差ができにくいです。
また、照明の明かりは青みがあったりオレンジっぽかったりと、製品によって光の色味が異なります。そのため、室内では見本の色に対して、別の印象を受けてしまうこともあるでしょう。太陽光に当てて判断するのが大切です。
なお、作成には1週間ほどかかるため、時間に余裕を持たせて頼みましょう。

・カラーシミュレーションは参考程度に
無料でカラーシミュレーションができるサイトやアプリなどがありますが、そこで出力される画像については過信せず、参考程度に留めておきましょう。
あくまでもシミュレーションなので想像図に過ぎず、実際に塗るとそのとおりにはならないことが多々あるからです。実際、シミュレーションどおりではないことに苦情を寄せる方も多い様子。
シミュレーションを信じるよりは、塗り板などの見本で実際に確認してみるほうがいいでしょう。

■気を付けたいポイント

・面積効果
どのサイトでも必ずと言ってもいいほど紹介されるのが面積効果です。
実際に外壁に塗った途端サンプルよりも薄い・派手・鮮やか・色が濃いと感じてしまいます。
サンプルから選ぶときのコツとしては、思っているよりも暗くくすんだ色にしてみるのがいいとされています。

・周りの家と合わせる
自分の好きな色がいい! と洋服の色を選ぶ感覚でいるのは危険です。
家の色というのは意外と選ぶのがシビアなもの。できる限り周りの環境と合わせた色にしたほうが角が立ちません。
周りの家から浮かないようにするためには、日ごろから周りを観察してみる必要があります。
休みの日などに近隣を散歩するなどして、実際に見てみましょう。
現在はグーグルアースなどの便利なサービスもあるので、忙しくて周りを見る時間がない方は、これらを活用するのもいいでしょう。

また、自治体によっては「景観ガイドライン」を定めていることもあります。
京都市は観光都市ゆえにこの景観ガイドラインが厳しく、水色と白がトレードマークのローソンでも、落ち着いた茶色の外観をしています。
もちろん広島市も例外ではありません。
一般区域の住宅街を例にあげると、「暖かく落ち着いた雰囲気が感じられる色彩景観」が目標として設定されています。
ガイドライン内では使用できる色の色相・明度・彩度にも基準が設けられているので、参考にしてみるのもいいでしょう。

広島市色彩景観ガイドライン>>

・環境によっては汚れが目立つことも
お家の立地によっては汚れがつきやすく、その汚れが目立ってしまうことがあります。
たとえば交通量の多い道路が近くにあると、排ガスによるススや油によって黒ずみができやすいため、白系の塗料はオススメできません。この場合多少汚れても分かりにくいグレーや濃いめの色にするといいでしょう。
ほかにも畑や公園などが近くにあると土汚れが付着しやすく、緑が多くて風通しの悪い場所はコケ・藻が生えやすいです。
これらを考慮してよく選ばれる色は、ベージュやブラウンなどの汚れが分かりにくい色が多いです。

■希望の色に近づけるには?

・業者、家族と意見をすり合わせる
塗装したい色が自身の中で決まっても、業者や家族とのコミュニケーションが不足していれば失敗する可能性があります。
お一人で住んでいるということなら話は別ですが、お家は同居する家族のものでもあるので、意見は伺うようにしましょう。時には対立して、意見が変わることもあるかもしれませんが、ちょうどいい落としどころを探ってみてください。好みの色だから、と突っ走ってしまうと後から不満が噴出して、仲が悪化する原因になるかもしれません。

また、業者側とはとくに細かいチェックをオススメします。
打合わせの時間が長いと、途中で「あれにしよう」「これにしたい」とどうしても意見が変わります。
優秀な担当者でも、これらの過程があると使用する色を間違えることもあるでしょう。もちろん、最終確認はすると思いますが、そのときはしっかり注意しなければなりません。

・施工した家の写真を見せてもらう
業者のなかには、今まで施工してきたお家の写真をまとめていることもあります。
プライバシーに関わることなので、見せてくれるかどうかは会社によるところですが、自社ホームページを持っているなら、実績として紹介していることもあるでしょう。
さまざまな建物を手掛けているなら、参考になる配色も見つかるかもしれません。

■ツートンカラーの注意点

外壁塗装を考えている方の中には、ツートンカラーをお考えの方もいるでしょう。
元の外装が2色に分かれているから、サイディングのテクスチャが2種類に分かれているからという理由から、合わせて色を分けないといけない、と思っている方もいるかもしれません。

ツートンカラーはデザイン性の高さが魅力ではありますが、色の組合せという課題ができてしまうため、色彩に関する基礎的な知識を踏まえないと難しい部分があります。
また、色を決めるのに時間もかかってしまうでしょう。
色の組合わせに自信がないときや、早めに決めたいときは、無理に2色を選び出す必要はありません。
実際、元はツートンの外観でも単色の仕上がりを選ぶ方は多いので、とくにこだわりや希望がないなら、1色を選ぶのに集中することをオススメします。

また、ツートンカラーをお考えの場合は、業者との確認を細かく行うことが大事です。
指定が多いうえに確認不足だと、後になって「打合わせで言っていたことと違っている!」というトラブルになります。依頼する際は、少し神経質でもいいくらいなので、しっかり取り決めを行いましょう。

■人気の色は?

よく選ばれやすい色として、これらが上げられます。

  • ・ベージュ
  • ・グレー
  • ・ブラウン
  • ・ホワイト
  • ・ブラック

ホワイトやブラックを除いた色は、汚れがついても目立たない中間色とよばれるものです。
またツートンカラーで塗る場合、これらの色はほかの色との組合わせを考えやすく、シックなホワイトとブラックはどの色とも合わせやすいです。メインとして使わなくても付帯部分の一部に使うことができるでしょう。
グレー・ホワイト・ブラックに関しては実際に塗った印象とイメージとの違いが少ないため、失敗が起きにくいともされています。

■まとめ

いろいろとポイントを紹介いたしましたが、あれもこれも気をつけなきゃ……となってしまうと、色を選ぶ楽しさが減ってしまうので、参考に留めてもらえると幸いです。
満足のいくような理想の色のお家になることを祈っています。

大橋工房は広島県にて外壁塗装をはじめとした塗装工事を承っております。
築10年が経過したら外壁塗装のタイミングです。大事な住まいのメンテナンスなので、ぜひご検討ください。
お見積りは無料ですので、お気軽にご相談ください!

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